３．抗線溶薬（止血薬，抗線溶薬の適応と使用法）

• 朝倉 英策

  金沢大学附属病院高密度無菌治療部（第三内科）

• 林 朋恵

  金沢大学附属病院血液内科（第三内科）

書誌事項

タイトル別名

• 3. Antifibrinolytic treatment (Hemostatic, the antifibrolytic agent's adjustment, and directions)

抄録

Points<br>(1) トラネキサム酸はリジンと類似した構造を有し，プラスミノゲンのリジン結合部位と結合して，フィブリンへの吸着を阻止することで抗線溶作用を発揮する．<br>(2) トラネキサム酸が最も止血効果を発揮するのは，全身性の線溶活性化が原因の出血である．<br>(3) DICに対する抗線溶薬の投与は原則禁忌である．<br>(4) 急性前骨髄球性白血病に対してATRAを投与している場合には，トラネキサム酸は絶対禁忌である．

収録刊行物

• 日本血栓止血学会誌

  日本血栓止血学会誌 20 (3), 285-288, 2009

  一般社団法人 日本血栓止血学会

キーワード

• antifibrinolytic treatment
• tranexamic acid
• DIC

詳細情報

• CRID: 1390001204451203712
• NII論文ID: 10026117419
• NII書誌ID: AN10353762
• DOI: 10.2491/jjsth.20.285
• ISSN: 18808808
• ISSN: 09157441
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2009284150
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可