血小板機能異常症の診断と対応(血小板関連疾患)

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  • Platelet dysfunction : screening, diagnosis, and management (Platelet disorders)

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抄録

Points<br>(1) 血小板機能に障害があり,粘膜,皮膚の出血が主体の止血困難,出血傾向を呈する.<br>(2) 血小板数は正常から軽度低下,出血時間が延長,凝固時間(PT,APTT)は正常であることが,本症を疑う糸口となる.<br>(3) 的確に問診や診察(既往歴,家族歴,基礎疾患,服薬歴など)を漏れなく行うことが重要である.<br>(4) 血小板無力症などの先天性血小板機能異常症では,重篤な出血症状の際に血小板輸血を行う必要がある.<br>(5) 血小板機能異常症のなかでも一般臨床で頻度が高いのは,血小板機能を低下させる薬剤によるものである.<br>(6) 血栓止血学に造詣の深い医師や検査技師,また他施設の専門医にコンサルトをし,確定検査などのための検査を行った上で,出血に対して的確な治療を施行すべきである.

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