長期経過を追えたCanavan病の日本人女性例

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タイトル別名
  • Long Term Clinical Course of Canavan Disease—a Rare Japanese Case

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抄録

 Canavan病はAshkenazi Jewsに多いが, 日本では非常に稀である. 当院にて本疾患の約21年にわたる長期経過を追えたので報告する. 症例は21歳女性, 生後4カ月以降, 発達遅滞あり. 4歳から座位不能の退行, 画像的特徴と尿中N-acetyl-aspartateの排泄増加から疑われ, 皮膚線維芽細胞でのaspartoacylase活性の欠如からCanavan病と診断された. 進行性の経過をとり, 様々な医療ケアが必要となるが, 生命予後と意思表示能力は保たれている. 人種による表現型の多様性があるのかもしれない.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 41 (5), 353-356, 2009

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (7)*注記

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