小児てんかんのけいれん重積に対するmidazolam点鼻投与の有効性と薬物動態に関する検討

  • 九鬼 一郎
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 川脇 壽
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 井上 岳司
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 温井 めぐみ
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 木村 志保子
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 岡崎 伸
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科
  • 富和 清隆
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児神経内科 京都大学大学院医学研究科遺伝カウンセラー・コーディネータユニット
  • 石川 順一
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児救急科
  • 外川 正生
    大阪市立総合医療センター小児医療センター小児救急科
  • 塩見 正司
    大阪市立総合医療センター感染症センター

書誌事項

タイトル別名
  • Study of an Efficacy and a Pharmacokinetics of Intranasal Midazolam for Status Epilepticus on Childhood Epilepsy

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抄録

 小児てんかんのけいれん重積に対するmidazolam (MDL) 点鼻投与の有効性と薬物動態を検討した. けいれん重積発作の既往があり, diazepam投与 (静脈もしくは坐薬投与) が無効であった症例を対象とした. MDL点鼻投与は有効性が高く (完全止痙 : 65%), 速効性 (平均5.7分) があり, 今回の投与量 (平均0.26mg/kg) では呼吸抑制は認めず安全性が確認できた. 経時的な濃度測定が可能であった症例では, 10分以内に急速な血中濃度の上昇が認められた. 投与方法が簡単で安全に使用できるため, 小児救急現場において有用な手段と考えられた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 42 (1), 34-36, 2010

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (20)*注記

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