現存量法を利用したアマモ群落の生産力推定

  • 阿部 真比古
    三重大学大学院生物資源学研究科 現所属:水産総合研究センター西海区水産研究所
  • 倉島 彰
    三重大学大学院生物資源学研究科
  • 前川 行幸
    三重大学大学院生物資源学研究科

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of Production in <I>Zostera marina</I> Population by Biomass Method
  • ゲンソンリョウホウ オ リヨウシタ アマモ グンラク ノ セイサンリョク スイテイ

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抄録

三重県松名瀬沿岸のアマモ群落を対象に,葉寿命や葉間周期を考慮した定期的な採集を行い,これまであまり検討されてこなかった現存量法で2000年9月から2001年9月までの年間純生産量および日純生産量の推定を試みた。その結果,年間純生産量は1332.8 g/m2/year (地上部960.7 g/m2/year,地下部372.1 g/m2/year)であり,日純生産量は地上部で最大8.0 g/m2/day,地下部で最大2.7 g/m2/day,全体で8.7 g/m2/dayであった。これらの値は,他海域のアマモ群落と同程度であった。本手法を用いる場合,葉寿命や葉間周期を越えない採集間隔が必要であり,比較的規模の大きな群落に適応できると考えられた。

収録刊行物

  • 水産増殖

    水産増殖 56 (4), 567-572, 2008

    日本水産増殖学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (27)*注記

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