自己フィブリン糊を用いた鼓膜形成術(接着法)の術後成績

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  • Myringoplasty with Autologous Fibrinogen

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抄録

慢性中耳炎に対する治療法の一つとして、フィブリン糊を用いた接着法が広く定着されてきている。しかし、フィブリン糊はあくまで血液製剤であり、ウイルス感染、アレルギー反応の問題が完全には除外できていない。他科では、術前の自己血からクリオプレシピテートを精製する自己フィブリン糊が広く用いられ、市販製剤と同様の高い効果が報告されている。今回われわれは、患者自己血から精製した自己フィブリン糊を用いて接着法を行った。症例数はわずかであるが、鼓膜穿孔閉鎖成功率92.9%、聴力改善成功率71.4%と過去の市販製剤を用いた報告と同様に高い成績が得られた。他科での報告と同様に、接着法においても自己フィブリン糊は市販製剤と同様の効果があると考えられる。

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