メニエール病の診断と治療

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  • An update on the diagnosis and treatment of Ménière's disease

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抄録

メニエール病は、めまい発作を繰り返し、難聴や耳鳴などの聴覚症状(蝸牛症状)を反復・消長する疾患である。近年、メニエール病の診断基準が改定された。メニエール病の病態を内リンパ水腫と位置付け、メニエール病確実例の定義を簡潔に記載し、さらに前基準で疑い例と記載されていた分類をメニエール病非定型例蝸牛型、同前庭型と定義しその基準を明確にした。メニエール病の本態と考えられる内リンパ水腫の診断法についても、耳石器を対象とした脱水検査、高分解能MRI など新しい手法が適用されるようになった。メニエール病の発症ならびに再発に、ストレスが深くかかわっている可能性が指摘されてきた。最近ストレスホルモンの一種で、腎臓や内耳における水代謝に強く関連しているAVPが内リンパ水腫の形成に強く関連している可能性が示唆されるようになり、メニエール病におけるストレス管理の重要性が再認識されるようになった。

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