無症候性原発性胆汁性肝硬変にともなう感覚性運動失調型ニューロパチーの1例

  • 豊岡 圭子
    独立行政法人国立病院機構刀根山病院神経内科
  • 秋山 太助
    独立行政法人国立病院機構刀根山病院神経内科
  • 安井 久美子
    独立行政法人国立病院機構刀根山病院神経内科
  • 上田 佳世
    独立行政法人国立病院機構刀根山病院臨床検査科病理部
  • 藤村 晴俊
    独立行政法人国立病院機構刀根山病院神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • A case of sensory ataxic neuropathy associated with asymptomatic primary biliary cirrhosis
  • 症例報告 無症候性原発性胆汁性肝硬変にともなう感覚性運動失調型ニューロパチーの1例
  • ショウレイ ホウコク ムショウコウセイ ゲンパツセイ タンジュウセイ カンコウヘン ニ トモナウ カンカクセイ ウンドウ シッチョウガタ ニューロパチー ノ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は65歳女性である.原発性胆汁性肝硬変(PBC)の発症にともない,約12年の経過で非対称性に上肢に限局する感覚性運動失調型ニューロパチー(SAN)が進行した.神経伝導検査で上肢の感覚神経活動電位は導出されず,右橈骨神経浅枝生検にて大径有髄線維密度の高度減少をみとめた.各種検査よりシェーグレン症候群(SjS)や傍腫瘍性神経症候群は否定的で,無症候性PBCに合併したと診断した.ステロイド治療や免疫グロブリン大量静注療法を施行したが,症状は進行性である.病態機序としてSjSにともなうものと酷似するganglionopathyの可能性を考えた.SANの鑑別診断としてPBCも考慮する必要があると思われた.<br>

収録刊行物

参考文献 (22)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ