書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Transverse Colon Cancer that Invaded and Formed a Fistula to the Jejunal Loop after Total Gastrectomy Reconstruction
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抄録
症例は70歳男性.54歳時に進行胃癌で胃全摘・膵体尾部脾および肝左葉合併切除・double tract再建術を受けていた.H20年4月より重度の下痢と体重減少を認め,当科を受診した.腹部CT検査で左上腹部に横行結腸と小腸に連続する腫瘤を認めた.下部消化管内視鏡検査で結腸脾弯部に小腸との間に瘻孔を形成した半周性の2型進行癌を認め,上部消化管内視鏡検査で挙上空腸との瘻孔であることを確認した.消化管内瘻形成により低栄養状態であり,術前に栄養管理を行った上で手術を施行した.開腹すると左上腹部で横行結腸と挙上空腸が腫瘤を形成し一塊となっており,横行結腸部分切除と空腸部分切除を行った.切除標本上,腫瘍は横行結腸を中心に壁外性に6cm大の腫瘤を形成しており,病理組織学的に壁外発育型横行結腸癌の挙上空腸浸潤と診断した.壁外発育型横行結腸癌が胃全摘後の挙上空腸に浸潤した症例報告は稀であり若干の文献的考察を加え報告する.<br>
収録刊行物
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- 日本大腸肛門病学会雑誌
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日本大腸肛門病学会雑誌 63 (5), 285-289, 2010
日本大腸肛門病学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679831204736
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- NII論文ID
- 10026314278
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- NII書誌ID
- AN00195100
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- ISSN
- 18829619
- 00471801
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可