低Glycemic Index食の摂取順序の違いが食後血糖プロファイルに及ぼす影響

  • 金本 郁男
    城西大学薬学部医薬品安全性学講座
  • 井上 裕
    城西大学薬学部医薬品安全性学講座
  • 守内 匡
    公立学校共済組合北陸中央病院薬剤科
  • 山田 佳枝
    公立学校共済組合北陸中央病院栄養管理科
  • 居村 久子
    公立学校共済組合北陸中央病院栄養管理科
  • 佐藤 眞治
    新潟薬科大学応用生命科学部食品機能科学·食品分析科学研究室

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of Differences in Low Glycemic Index Food Intake Sequence on Plasma Glucose Profile
  • テイGlycemic Indexショク ノ セッシュ ジュンジョ ノ チガイ ガ ショク ゴ ケットウ プロファイル ニ オヨボス エイキョウ

この論文をさがす

抄録

野菜サラダ(キャベツ,オリーブ油,酢)と米飯の摂取順序を変えた時に食後の血糖値とインスリン値のプロファイルがどのように変化するのかを確認するため,10名の健常成人において試験を行った.その結果,米飯摂取後に野菜サラダを摂取した場合と比較して,米飯摂取前に野菜サラダを摂取した場合には,食後20, 30, 45分での血糖上昇値(ΔC)は有意に低下し(p<0.01),最高血糖値(ΔCmax)に到達する時間は約40分遅延した(p<0.01).ΔCmaxは平均21%低下し,食後0∼120分までの血糖値上昇曲線下面積は,平均39%低下した.血清インスリン値は血糖値とパラレルに推移し,食後のインスリン分泌が節約できる可能性が示唆された.以上より,野菜サラダは米飯よりも先に摂取するほうが食後の血糖上昇を抑制するために有効であることが示された.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 53 (2), 96-101, 2010

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (15)*注記

もっと見る

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ