頬部に生じたリンパ管肉腫の１例

• 吉村 映里

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 千葉 貴人

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 高原 正和

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 小林 真二

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 竹井 賢二郎

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 城戸 真希子

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 内 博史

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 師井 洋一

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 古江 増隆

  九州大学大学院医学研究院皮膚科学分野

• 山野 龍文

  山野皮ふ科

書誌事項

タイトル別名

• A Case of Lymphangiosarcoma on the Cheek
• 症例 頬部に生じたリンパ管肉腫の1例
• ショウレイ ホオブ ニ ショウジタ リンパカン ニクシュ ノ 1レイ

抄録

63歳, 男性。2007年9月頃から左頬部が腫脹してきた。2008年1月より近医皮膚科で丹毒として抗生剤で加療されたが軽快しなかったため, 3月に皮膚生検を施行された。病理組織学的に, 脈管肉腫が疑われ, 当院紹介入院となった。初診時, 左頬部に浸潤を触れるびまん性の腫脹があり, 明らかな紫斑などの出血性病変は認められなかった。組織学的には, 異型を伴う腫瘍細胞が管腔を形成して増殖しているが, 組織内出血や管腔内の赤血球はほとんど認められなかった。免疫染色ではCD34陰性, CD31陽性, D2-40陽性であった。これらの臨床所見と組織学的所見から, リンパ管肉腫と診断した。パクリタキセル(175mg/m²)の投与, 70Gyの局所電子線照射を行い, 腫瘍は縮小傾向となった。現在も外来にてmonthlyパクリタキセル投与を継続中である。診断に関して, 文献的考察を加え報告する。

収録刊行物

• 西日本皮膚科

  西日本皮膚科 71 (6), 571-574, 2009

  日本皮膚科学会西部支部

キーワード

• Dermatology

詳細情報

• CRID: 1390001204298253696
• NII論文ID: 10026321700
• NII書誌ID: AN00183881
• DOI: 10.2336/nishinihonhifu.71.571
• ISSN: 18804047
• ISSN: 03869784
• NDL書誌ID: 10525427
• Web Site: http://id.ndl.go.jp/bib/10525427
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10525427
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010100417
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可