心房細動の非薬物療法：拡大肺静脈隔離を基礎としたカテーテルアブレーション

• 高橋 淳

  横須賀共済病院 循環器センター

書誌事項

タイトル別名

• Non-pharmacological therapy for atrial fibrillation: catheter ablation based on extensive pulmonary vein isolation.
• シンボウ サイドウ ノ ヒヤクブツ リョウホウ カクダイ ハイ ジョウミャク カクリ オ キソ ト シタ カテーテル アブレーション

抄録

孤立性あるいは反復性の心房期外収縮が発作性心房細動発生のトリガーとなることが報告され，本心房期外収縮が心房細動の発生機序として重要であることが認識されている．本起源の多くは肺静脈内心筋に存在することから，肺静脈開口部周囲への焼灼により，肺静脈心筋と心房筋を電気的に離断し，心房細動の根治効果を発揮する肺静脈隔離アブレーションが考案され，発作性心房細動の非薬物治療として広く施行されるようになった．本法は当初，個々の肺静脈開口部を標的とした個別肺静脈隔離法が施行されていたが，近年，肺静脈開口部を広範に焼灼する拡大肺静脈隔離法のより高い有効性が報告されている．さらに拡大肺静脈隔離法を基礎に，心房細動基質へのアブレーション法の開発もなされ，発作性のみならず慢性心房細動も根治可能となってきている．一方，本アブレーションによる合併症およびその対策も報告されており，心房細動におけるカテーテルアブレーション治療の適応は広がりつつある.

収録刊行物

• 日本薬理学雑誌

  日本薬理学雑誌 135 (2), 66-69, 2010

  公益社団法人 日本薬理学会

キーワード

• 心房細動
• カテーテルアブレーション
• 肺静脈
• 肺静脈隔離

詳細情報

• CRID: 1390282679252865280
• NII論文ID: 10026334702
• NII書誌ID: AN00198335
• DOI: 10.1254/fpj.135.66
• ISSN: 13478397
• ISSN: 00155691
• NDL書誌ID: 10574494
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10574494
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010109089
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可