上腰ヘルニアの１例

• 安藤 徹

  稲沢市民病院外科

• 小出 紀正

  稲沢市民病院外科

• 吉田 克嗣

  稲沢市民病院外科

• 尾上 重巳

  稲沢市民病院外科

• 久納 孝夫

  稲沢市民病院外科

• 鳥本 雄二

  稲沢市民病院外科

書誌事項

タイトル別名

• A CASE OF SUPERIOR LUMBAR HERNIA

抄録

上腰ヘルニアは上腰三角に発生するまれな疾患である．今回われわれはBard Ventralex^®を用いて修復した上腰ヘルニアの1症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する．症例は71歳，女性．左腰背部の腫瘤を主訴に当院外来を受診した．左腰背部に鶏卵大，弾性軟の無痛性腫瘤を認め，CT，MRIより左上腰ヘルニアと診断し手術を行った．手術所見では腹横筋腱膜に15mm大のヘルニア門があり，そこから脂肪組織が脱出していた．ヘルニア門が小さくKugel patchが挿入困難であったのでBard Ventralex^®を用いてヘルニア門を閉鎖した．経過は良好で術後5日に退院した．Bard Ventralex^®はヘルニア門の小さな上腰ヘルニアに対し有用であると考えられた．

収録刊行物

• 日本臨床外科学会雑誌

  日本臨床外科学会雑誌 71 (2), 564-568, 2010

  日本臨床外科学会

キーワード

• 上腰ヘルニア
• Bard Ventralex<SUP>®</SUP>

詳細情報

• CRID: 1390282679825613824
• NII論文ID: 10026341363
• NII書誌ID: AA11189709
• DOI: 10.3919/jjsa.71.564
• ISSN: 18825133
• ISSN: 13452843
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsa/71/2/71_2_564/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010141888
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可