要介護高齢者における外出と身体機能の関係

  • 鈴川 芽久美
    首都大学東京大学院 人間健康科学研究科 東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム 株式会社ツクイ 教育研修推進本部
  • 島田 裕之
    東京都健康長寿医療センター研究所 自立促進と介護予防研究チーム
  • 小林 久美子
    株式会社ツクイ 教育研修推進本部
  • 鈴木 隆雄
    国立長寿医療センター研究所

書誌事項

タイトル別名
  • The Relationship between Going Outdoors and Physical Function of Elderly Persons Certified as in Need of Care
  • ヨウ カイゴ コウレイシャ ニ オケル ガイシュツ ト シンタイ キノウ ノ カンケイ

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抄録

〔目的〕本研究の目的は,要介護認定を受けた高齢者における外出行動と身体機能との関係を明らかにすることである。〔対象〕通所介護サービスを利用していた高齢者359名(平均年齢82.2±7.0歳,男性119名,女性240名)とした。〔方法〕調査項目は性,年齢,chair stand test 5 times,timed up-and-go test(TUG),階段昇降の自立度,mental status questionnaireとした。なお外出は,これら調査の前後1ヶ月間(2ヶ月間)の状況を対象者の家族から聴取した。〔結果〕多重ロジスティック回帰分析の結果,TUGが有意に町内までの外出と関連し(オッズ比;1.04,95%信頼区間;1.01-1.08),町外までの外出とは階段昇降の自立度が有意に関連した(オッズ比;1.74,95%信頼区間;1.06-2.86)。〔結語〕外出の実行には実用的な歩行機能が必要であり,より複雑な状況への適応を要求される町外への外出には,階段の自立度が関与した。<br>

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参考文献 (34)*注記

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