肝限局性結節性過形成による下大静脈狭窄によりＢｕｄｄ－Ｃｈｉａｒｉ症候群様の血流異常を認めた１例

• 川村 梨那子

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 関 寿人

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 古川 富紀子

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 朝山 俊樹

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 井口 亮輔

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 梅原 秀人

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 池田 耕造

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 是枝 ちづ

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 岡崎 和一

  関西医科大学消化器肝臓内科

• 海堀 昌樹

  関西医科大学外科

• 權 雅憲

  関西医科大学外科

• 坂井田 紀子

  関西医科大学附属枚方病院病理部

書誌事項

タイトル別名

• A case of Budd-Chiari-like blood flow abnormality due to the IVC stenosis by a large focal nodular hyperplasia of the liver
• 症例報告 肝限局性結節性過形成による下大動脈狭窄によりBudd-Chiari症候群様の血流異常を認めた1例
• ショウレイ ホウコク カン ゲンキョクセイ ケッセツセイ カケイセイ ニ ヨル カダイドウミャク キョウサク ニ ヨリ Budd Chiari ショウコウグンヨウ ノ ケツリュウ イジョウ オ ミトメタ 1レイ

抄録

症例は25歳女性．両下腿浮腫および肝機能異常を主訴に当科外来を受診した．腹部超音波検査にて肝左葉に約9 cmの腫瘤を認め精査加療を目的に入院となった．腫瘤によって下大静脈は狭窄，肝内に側副血行路を形成し，Budd-Chiari症候群様の血流異常を認めた．腫瘤は各種画像診断より限局性結節性過形成（focal nodular hyperplasia：FNH）と診断，肝左葉および尾状葉切除術を施行した．切除標本の病理診断はFNHであり，術後，下大静脈の血流は改善し肝機能も正常化した．FNHによる下大静脈狭窄によりBudd-Chiari症候群様の血流異常を呈することは稀であり報告した．<br>

収録刊行物

• 肝臓

  肝臓 51 (5), 236-242, 2010

  一般社団法人　日本肝臓学会

キーワード

• 限局性結節性過形成
• Budd-Chiari症候群

詳細情報

• CRID: 1390282679769911040
• NII論文ID: 10026393696
• NII書誌ID: AN00047770
• DOI: 10.2957/kanzo.51.236
• ISSN: 18813593
• ISSN: 04514203
• NDL書誌ID: 10743980
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10743980
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/kanzo/51/5/51_5_236/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010218978
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可