下肢腫脹を主訴とした孤立性総腸骨動脈瘤による動静脈瘻の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Isolated Left Common Iliac Artery Aneurysm with Arteriovenous Fistula

この論文をさがす

抄録

孤立性総腸骨動脈瘤が穿破し,動静脈瘻を形成した稀な症例を経験したので報告する.症例は80歳,男性.左下肢腫脹を主訴に来院.左下腹部にthrillを触れ,腹部造影CTで両側総腸骨動脈瘤を認め,動脈造影早期に左腸骨静脈から下大静脈の描出を認めた.動静脈瘻の診断のもとに手術を施行した.動脈瘤後壁に7 mmの瘻孔を認めた.瘻孔を瘤内腔から縫合閉鎖し,大動脈終末部からY型人工血管で置換した.術後,左下肢・側腹部の腫脹は軽減し,術前認めた心不全症状も改善した.

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ