溶血性尿毒症症候群に併発した急性壊死性脳症

DOI 被引用文献2件 参考文献28件
  • 柳澤 敦広
    焼津市立総合病院小児科 太田西ノ内病院小児科
  • 乾 健彦
    太田西ノ内病院小児科 国立精神神経センター病院小児神経科
  • 生井 良幸
    太田西ノ内病院小児科
  • 高梨 潤一
    国立精神神経センター病院小児神経科
  • 藤井 克則
    亀田メディカルセンター小児科 千葉大学大学院医学研究院小児病態学
  • 水口 雅
    東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻国際生物医科学講座発達医科学分野
  • 関根 孝司
    東邦大学医療センター大橋病院小児科
  • 五十嵐 隆
    東京大学大学院医学系研究科生殖・発達・加齢医学専攻小児医学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Hemolytic uremic syndrome complicated by acute necrotizing encephalopathy of childhood
  • Acute necrotizing encephalopathy complicating hemolytic uremic syndrome

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抄録

腸管出血性大腸菌 (enterohemorrhagic E. coli: EHEC) 感染症を契機に発症した溶血性尿毒症症候群 (hemolytic uremic syndrome: HUS) の重篤な合併症として，脳症がある。脳症の臨床像・病態生理は複雑である。今回われわれが経験したHUSに合併した脳症は，急性壊死性脳症 (acute necrotizing encephalopathy of childhood: ANE) に特徴的な画像所見を示していた。<br>　こういった例はHUSに合併した脳症のなかでも，特に重篤な経過をたどりやすいようだ。また，サイトカインの関与も示唆された。HUSに対する既存の治療法では不十分であり，発症機序，管理・治療法に関するさらなる検討が必要と思われる。

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参考文献 (28)*注記

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