特異的抗体検出キットを利用した犬の<i>Ehrlichia canis</i>および<i>Anaplasma phagocytophilum </i>感染に関する 全国的血清疫学調査

• 坂田 義美

  メリアル・ジャパン㈱

• 市川 康明

  メリアル・ジャパン㈱

• 猪熊 壽

  帯広畜産大学畜産学部

書誌事項

タイトル別名

• Seroepidemiological Survey of <i>Ehrlichia canis </i>and <i>Anaplasma phagocytophilum </i>Infection in Dogs in Japan by Using a Species Specific-Antibody Detection Kit
• 特異的抗体検出キットを利用した犬のEhrlichia canisおよびAnaplasma phagocytophilum感染に関する全国的血清疫学調査
• トクイテキ コウタイ ケンシュツ キット オ リヨウ シタ イヌ ノ Ehrlichia canis オヨビ Anaplasma phagocytophilum カンセン ニ カンスル ゼンコクテキ ケッセイエキガク チョウサ

抄録

犬のE. canisおよびA. phagocytophilum感染状況を明らかにするため，従来法である蛍光抗体法（IFA），および組換え主要膜表面蛋白質を抗原とした酵素抗体法を原理とする新規の特異抗体検出キットを組合せて全国的血清疫学調査を行った．IFAによるスクリーニング検査では1,206検体中64頭（5.3％）がE. canis 20倍以上の抗体価を示したが，これら64頭は特異抗体検出キットではすべてE. canis陰性であり，E. canis以外の近縁種に感染していたと考えられた．いっぽうIFAでA. phagocytophilum に対して20倍以上の抗体価を示したものは1,206検体中3頭（0.2％）であった．うち1頭は特異抗体検出キットでもA. phagocytophilum陽性を示し，日本にもA. phagocytophilumに感染した犬がいることが示唆された．しかし，抗体陽性犬に臨床症状は認められず，病原性との関連は不明であった．

収録刊行物

• 日本獣医師会雑誌

  日本獣医師会雑誌 62 (12), 952-955, 2009

  公益社団法人 日本獣医師会

キーワード

• 犬
• エールリッヒア
• アナプラズマ
• 血清疫学調査

詳細情報

• CRID: 1390282679688553984
• NII論文ID: 10026413969
• NII書誌ID: AN00191857
• DOI: 10.12935/jvma.62.952
• ISSN: 21860211
• ISSN: 04466454
• NDL書誌ID: 10535274
• Web Site: https://obihiro.repo.nii.ac.jp/records/635
• Web Site: https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030782898
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I10535274
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvma/62/12/62_952/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010117147
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • IRDB
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可