半側顔面に限局する変形視のみを呈した脳梁膨大部梗塞の1例

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タイトル別名
  • A Case of Corpus Callosum Infarction with Unilateral Facial Metamorphopsia.
  • 今月の症例 半側顔面に限局する変形視のみを呈した脳梁膨大部梗塞の1例
  • コンゲツ ノ ショウレイ ハンソク ガンメン ニ ゲンキョク スル ヘンケイシ ノミ オ テイシタ ノウリョウボウダイブ コウソク ノ 1レイ

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抄録

症例は67歳,女性.朝起床時,向かって右側の顔が右下方に歪んで見えるという変形視に気付き受診した.頭部MRI拡散強調像で左脳梁膨大部に責任梗塞巣を認めた.この半側顔面のみの変形視は入院後,改善傾向を示し,第20病日には口唇のわずかな変形視が残存するのみとなった.本症例では脳梁膨大部の損傷により左視覚野からの符号化立体情報が障害され右紡錘状回や下側頭回へ伝達されたため,向かって右側顔面のみの変形視が出現した可能性がある.顔面のみに限局する変形視の機序は未解明な部分も残っており今後の検討が必要である.<br>

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参考文献 (6)*注記

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