腹壁瘢痕ヘルニア術後2年目に発症した遅発性メッシュ感染の1例

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  • A CASE OF LATE MESH INFECTION OCCURRING TWO YEARS AFTER MESH REPAIR FOR INCISIONAL HERNIA

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抄録

患者は82歳,女性.憩室穿孔術後の腹壁瘢痕ヘルニアに対し,Composix Kugel patchを用いた修復術施行.その2年3カ月後に発熱を伴う腹痛のため来院した.CT上腹壁に膿瘍を指摘された.本人の希望と全身状態を鑑み,保存的治療を選択した.約2カ月間保存的治療を行うも難治性であり,メッシュの摘除術を行った.術中所見ではメッシュに腸管が癒着しており,microperforationを生じたためメッシュ感染を引き起こしたものと思われた.メッシュ含め癒着した腸管も切除した.術後経過は良好で術後12日目に退院した.術後約2年経過も感染徴候及びヘルニア再発を認めていない.<BR>腹壁瘢痕ヘルニアの術後2年を経過してメッシュ感染を発症した1例を経験したので文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (26)*注記

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