乳腺cystic hypersecretory carcinomaの1例

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  • A CASE OF CYSTIC HYPERSECRETORY CARCINOMA OF THE BREAST

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抄録

患者は54歳,女性.1年前乳癌検診を受けるも異常なし.1.5カ月前より右乳房に腫瘤を触知し受診.右乳房C領域に1.5cm大の腫瘤を触知し,その内側CA領域に約4cm大の乳腺症様の硬結を触知した.前者は穿刺吸引細胞診(FNABC)にてclassIII,針生検(CNB)にて悪性細胞を認めず.後者はFNABCにてclassIで経過観察したが,4カ月後C領域の腫瘤は2cm大に増大し腋窩リンパ節腫大を認めた.腫瘤のCNB再検で悪性,腋窩リンパ節のFNABCはclassV.T1N2aM0,stage 3Aのため術前化学療法を施行.C領域の腫瘍は縮小効果を認めるもA領域の硬結は不変で腋窩リンパ節は触知不能となり手術施行.組織学的にはCA領域の硬結はcystic hypersecretory carcinoma, non-invasive.1y0,v0,NG1,n0(0/13).ER(-),PgR(-),HER2=0であった.この癌は非浸潤癌で病理組織学的に特徴的な像を呈するため報告する.

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