Image-Jの関節角度測定値の信頼性検討  ‐回旋を伴う場合の誤差について‐

  • 林 真範
    医療法人新さっぽろ脳神経外科病院 リハビリテーション科
  • 本郷 雄太
    医療法人新さっぽろ脳神経外科病院 リハビリテーション科

書誌事項

タイトル別名
  • Examination of the Reliability of Joint Angle Measurements Using Image-J: Errors Involving Rotation
  • Image-Jの関節角度測定値の信頼性検討
  • Image J ノ カンセツ カクド ソクテイチ ノ シンライセイ ケントウ
  • Errors Involving Rotation
  • ─回旋を伴う場合の誤差について─

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抄録

〔目的〕画像処理・解析ソフトImage-Jによる関節角度測定の検者内・検者間信頼性が高いことが報告されているが,回旋が加わった時の誤差が指摘されている。しかし,回旋度合いによりどの程度誤差が生じるかを検証した報告は見当たらない。そこで,意図的に回旋を加えた時の測定値にどの程度誤差があるのかを角度計モデルと人体モデルを用い比較検証した。〔方法〕角度計および膝関節屈曲角度を30度に設定し,外旋50度,内旋20度まで10度刻みで回旋を加えた肢位をデジタルカメラで撮影した。得られた写真からImage-Jを用いて角度を測定し,30度からの誤差を求めた。〔結果〕角度計モデルで外旋20度・内旋20度まで,人体モデルで外旋30度・内旋20度までは誤差が5度以内であったが,それ以外の回旋角度では5度以上の誤差を認めた。〔結語〕外旋20~30度以上になるとImage-Jでの測定誤差が5度以上生じる可能性が高く,これ以上の回旋を伴う場合,Image-Jによる二次元解析の結果は信頼性が低いことが示唆された。<br>

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