減汗症を伴ったコリン性蕁麻疹の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Cholinergic Urticaria Associated with Hypohidrosis: Report of a Case and Review of the Literature
  • 症例 減汗症を伴ったコリン性蕁麻疹の1例
  • ショウレイ ゲンカンショウ オ トモナッタ コリンセイ ジンマシン ノ 1レイ
  • Report of a Case and Review of the Literature

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抄録

21歳,男性。体温上昇時,精神的緊張時に疼痛を伴う無数の膨疹出現を主訴に受診した。温熱負荷および運動負荷により紅斑と粟粒大の膨疹が誘発され,アセチルコリン皮内テストで膨疹と衛星病変を認めた。更に,発汗テストにより発汗低下が確認され,減汗症を伴ったコリン性蕁麻疹と診断した。組織学的には発汗低下の要因となるような器質的変化は認められず,連日の温浴による発汗の促進により症状の軽快が得られた。温浴治療開始1週間後に誘発試験,発汗テストを再検したところ,皮疹の出現を認めず,発汗低下は改善していた。本症例のように内服薬が無効である減汗症を伴ったコリン性蕁麻疹に対し,簡便かつ有効である温浴療法は選択すべき新たな治療の一つではないかと考えられた。

収録刊行物

  • 西日本皮膚科

    西日本皮膚科 69 (4), 359-364, 2007

    日本皮膚科学会西部支部

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (31)*注記

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