Superior sulcus tumorと鑑別を要した結節性筋膜炎の1例

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タイトル別名
  • A case of nodular fasciitis, requiring differentiation from superior sulcus tumor

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抄録

結節性筋膜炎(nodular fasciitis)は1955年にKonwalerらによってはじめて報告された線維芽細胞の増殖を主体とする反応性増殖性病変であり,偽肉腫様の形態的特徴を有する病変である1).現在は線維腫の1亜型として分類されている.多くは顔面・頭頚部や上肢の皮下に急速に増大する腫瘤として認められ,しばしば線維肉腫等の軟部組織由来の悪性腫瘍との鑑別に苦慮する疾患である.今回我々はSuperior sulcusに発生した腫瘍の部分切除を行うも確定診断に至らず,腫瘍の全切除後に診断された結節性筋膜炎の1切除例を経験したので文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (11)*注記

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