書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Paracecal Hernia with Invagination of the Entire Small Bowel
この論文をさがす
抄録
症例は25歳の男性。5年前から時々腹痛が出現し,検査を受けていたが異常所見は指摘されなかった。今回,腹痛と腹部膨満および嘔吐が出現し,当院を受診した。腹部単純X線検査では,腹部の中央部に拡張した小腸ガス像を認めた。また腹部CT検査では,小腸が体の中心部で集簇し,嚢状の構造物に包まれていた。以上より,内ヘルニアの診断で緊急手術を施行した。開腹したところ,直下に薄い膜で包まれ一塊となった腸管が確認された。腹腔内を検索すると下回盲窩にほぼ全小腸が陥入しており,盲腸窩ヘルニアと診断した。陥入した腸管をヘルニア嚢から引き出したところ,色調は良好であったため腸切除は施行しなかった。盲腸窩ヘルニアは比較的まれな疾患であるが,小腸のほとんどが陥入した症例はさらにまれであり,文献的考察を加えて報告する。
収録刊行物
-
- 日本腹部救急医学会雑誌
-
日本腹部救急医学会雑誌 30 (5), 715-718, 2010
日本腹部救急医学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204735965184
-
- NII論文ID
- 130004508814
- 10026731032
-
- NII書誌ID
- AN10426469
-
- ISSN
- 18824781
- 13402242
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可