経皮内視鏡的胃瘻造設術における内視鏡操作方法(反転法)の工夫

書誌事項

タイトル別名
  • EFFICACY OF TRANSNASAL GASTROSCOPY IN AN INVERTED POSITION DURING PERCUTANEOUS ENDOSCOPIC GASTROSTOMY

この論文をさがす

抄録

【背景・目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(percutaneous endoscopic gastrostomy:以下,PEG)を安全に施行するためには,内視鏡下での良好な視野が必要である.今回,われわれは経鼻内視鏡を用いて内視鏡を反転した状態でPEGを施行する方法(以下,反転法)を考案し,有用性を検討した.【対象・方法】経鼻内視鏡を挿入後,反転した状態でPEGを施行した群(以下,反転群)10例と従来の見下ろした状態でPEGを施行した群(以下,見下ろし群)10例に無作為に振り分け,視野,操作性,合併症,胃瘻造設時間,咽頭反射回数を比較検討した.【結果】反転法では胃体部の前後壁が同一視野となり,安全にPEGを施行したのに対し,見下ろし法では胃体部の後壁の視野が不良であり,後壁の粘膜損傷による軽度の出血を2例で認めた.【結論】反転法によるPEGは前後壁が同一視野で得られることで,手術操作が安全となり,有用な方法である.

収録刊行物

参考文献 (8)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ