大腸内視鏡検査による後腹膜血腫を契機に発症した遅発性大腸穿孔の1例

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  • A CASE OF DELAYED COLONOSCOPIC PERFORATION WITH RETROPERITONEAL HEMATOMA

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抄録

症例は57歳の女性.大腸内視鏡検査後から右腹部の膨満感が持続していた.検査後17日目に右腹部の腹膜刺激症状と腹腔内遊離ガス像を認めたので,消化管穿孔を疑い手術を施行した.肝彎曲近傍の後腹膜に血腫を認め,血腫より口側の上行結腸が著明に拡張し穿孔しており,右半結腸切除+回腸人工肛門造設術を施行した.本症例は後腹膜血腫が契機と考えるが,大腸内視鏡検査後は遅発性大腸穿孔も考慮し,慎重な経過観察が重要である.

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