上部消化管内視鏡検査が発見の契機となった嚥下障害を伴う頸椎前縦靱帯骨化症の1例

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タイトル別名
  • A CASE OF OSSIFICATION OF THE ANTERIOR LONGITUDINAL LIGAMENT OF THE CERVICAL SPINE WITH DYSPHAGIA DETECTED BY ENDOSCOPY

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抄録

症例は50歳代後半の男性.主訴は嚥下障害.内視鏡検査にて下咽頭後壁に壁外圧排所見を認め,頸椎X線側面像にて頸椎前縦靱帯骨化症(OALL)と診断された.MRIと経口造影検査では骨棘の部位に一致して下咽頭後壁の圧排所見を認めた.頸椎OALLが嚥下障害の原因と考え,骨化巣切除術を行ったところ嚥下障害,内視鏡所見,X線所見ともに改善した.嚥下障害を認める患者での内視鏡施行時は,中下咽頭後壁の壁外圧排所見に注意する必要がある.

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参考文献 (17)*注記

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