福井県における技師,医師を対象とした乳房超音波勉強会の試み―アンケート調査結果からの考察―

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タイトル別名
  • Trial Breast Ultrasonography Workshops for Technologists and Physicians in Fukui Prefecture
  • ―アンケート調査結果からの考察―

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抄録

福井県では08年5月より技師,医師を対象に超音波勉強会を開始し,現在まで計3回を終了した。対象は県内の検診,2次精査機関に所属する技師,医師とした。勉強会終了後,4週以内に参加者全員にアンケート用紙を配り,職種,施設,各講義の時間配分,その内容の良し悪し,JABTS講習会の参加希望や今後の勉強会参加意思などを調査した。3回の参加者は計26施設のべ177名,参加総数は102名(医師35名,医師以外67名)であった。参加施設の内訳は,2次精査機関,開業医,検診機関の順であった。医師以外の内訳では,放射線技師が86.7%を占めた。医師の専門科では,一般外科医が最多であり,放射線科,その他(開業医,検診医),乳腺外科,産婦人科の順であった。各講義の理解度では,腫瘤像形成性病変は「理解できた」との回答が100%であったが,腫瘤像非形成性病変では,61.1%にとどまった。JABTS講習会への参加希望は56.2%であった。その他の意見には,「動画をもっと見たい」,「実際の症例をたくさん提示してほしい」などのコメントが多く見受けられた。アンケート結果を踏まえ,今後は症例検討,動画を多数盛り込んだより実践的な勉強会を行い,超音波の検診導入に向けた準備を行いたい。

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