潰瘍性大腸炎の経過中に発見されたS状結腸の毛細血管腫の1例

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タイトル別名
  • Capillary Hemangioma Combined with Ulcerative Colitis -A Case Report

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抄録

症例は44歳女性で,2000年に発症した潰瘍性大腸炎にて,5-ASA 750mg/日・プレドニン10mg/日の内服により経過観察中であった.軽度の貧血はあるものの,寛解導入が得られており,炎症症状は認めなかった.難病疾患申請のための定期検査で,大腸内視鏡検査を行ったところ,大腸粘膜は寛解状態にあった.下行結腸の炎症性ポリープと共に,S状結腸には径20mm大の有茎性腫瘍(Ip)がみられ,いずれも内視鏡的に切除し,術後も問題なく経過した.S状結腸ポリープは,病理組織学的に毛細血管腫と判明した.本症は稀な疾患のため,術中念頭になく,適確な鑑別もしえぬまま内視鏡的切除を行ったことをふまえ,若干の考察を加え報告する.<br>

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参考文献 (16)*注記

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