逆行性染色法とレーザーマイクロダイセクションを応用した三叉神経中脳路核ニューロンに発現している GABA(A)受容体の検出方法についての検討

  • 赤坂 徹
    神奈川歯科大学生体管理医学講座障害者歯科学分野
  • 時安 喜彦
    神奈川歯科大学成長発達歯科学講座小児歯科学分野
  • 小松 太一
    神奈川歯科大学成長発達歯科学講座小児歯科学分野
  • 木本 茂成
    神奈川歯科大学成長発達歯科学講座小児歯科学分野
  • 宮城 敦
    神奈川歯科大学生体管理医学講座障害者歯科学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Application of Retrograde Staining and Laser-microdissection System to Analysis of Expressing GABA(A) Receptor in the Trigeminal Mesencephalic Nucleus Neurons

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抄録

口腔感覚を司る三叉神経中脳路核ニューロンの中で咀嚼筋,特に咬筋筋紡錘を支配するニューロンを逆行性染色により特異的に選択し,細胞内に発現しているGABA(A)受容体のサブユニットについて,レーザーマイクロダイセクション,PCR 技法を用いて遺伝子解析を行う方法を想起した。これらの方法の有用性について検討したところ以下の結果を得た。1 .レーザーマイクロダイセクション装置を用いて細胞体の切り出しを行う際にデキストラン・ローダミンB を用いた逆行性の染色は有効な方法であった。2 .細胞などの微細な構成物をピンポイントで切り抜き回収する方法としてレーザーマイクロダイセクション装置は有効であることが示唆された。3 .レーザーマイクロダイセクション装置を用いて回収した細胞体からはGABA(A)受容体を構成するサブユニットのmRNA が検出され,この結果はIshii らの報告とも一致した。

収録刊行物

  • 小児歯科学雑誌

    小児歯科学雑誌 48 (1), 40-47, 2010

    一般財団法人 日本小児歯科学会

参考文献 (19)*注記

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