PTPが原因と推定される小腸出血をカプセル内視鏡で観察しえた1例

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  • A CASE OF THE SMALL INTESTINAL BLEEDING BY PRESS THROUGH PACKAGE DIAGNOSED WITH CAPSULE ENDOSCOPY

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抄録

症例は72歳の男性.急性腸炎で入院中に突然複数回の新鮮血下血を認めた.発症日に施行した上部と下部の消化管内視鏡検査では出血源は診断できなかった.その後6日間少量ずつ下血は続いた.下血の発症6日後に大腸内視鏡検査を再施行したところ,press through package(以下PTP)1個を直腸内に認め,それを鰐口鉗子で摘出した.翌日に小腸のカプセル内視鏡検査を施行した.回腸に一箇所の線状潰瘍と同部位からの少量の出血を認めた.その後絶食,安静で保存的に軽快し退院した.PTPによると推定された小腸損傷に伴う出血を,カプセル内視鏡で診断しえた1例として報告する.

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