在宅で重症心身障害児を養育する母親の養育負担感とそれに影響を与える要因

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タイトル別名
  • The Sense of Burden of Mother with Severely Disabled Children at Home and the Related Factors
  • ザイタク デ ジュウショウ シンシン ショウガイジ オ ヨウイク スル ハハオヤ ノ ヨウイク フタンカン ト ソレニ エイキョウ オ アタエル ヨウイン

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抄録

本研究の目的は,在宅で重症心身障害児を養育する母親の養育負担感の特徴とそれに影響を与える要因を明らかにすることである。重症児をもつ母親304名に質問紙を配布し,有効回答177名を対象とした。結果,母親は明らかに負担を感じており,養育負担感は「日常生活上の大変さ」「養育上の不安」「社会的役割制限」の3下位尺度で構成されていた。「養育上の不安」は,3下位尺度の中で最も平均値が高く,多くの母親が児の療育や将来に不安に感じていた。母親が児を肯定的に捉え,夫の協力に満足し,周囲のサポート量も多い場合,母親の養育負担感は軽減に向い,特に「日常生活上の大変さ」と「社会的役割制限」の値を軽減させていた。しかしながら,児の障害や医療的ケアのある場合に大きく影響し,重度の心身障害児をもつ母親の養育負担感はより強いことが示唆された。

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