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- 近藤 宣昭
- 玉川大学学術研究所
書誌事項
- タイトル別名
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- Possibility of artificial control of hibernation
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抄録
哺乳類の冬眠は低体温を長時間続ける現象と考えられている。そのため,冬眠を人工的に誘導する “人工冬眠”は,人工的に低体温を起こす “人工低体温” としばしば混同される。しかし,冬眠は,内的に制御された生理的調節により可能となる適応現象で,低体温以外にも感染症やがん,種々のストレスからの生体保護が報告されている。これまでの我々の研究から,体内の概年リズムによる心筋細胞のCa2+調節の再調整が見出され,初めての冬眠ホルモン候補として,このリズムに制御されて脳で活性化される冬眠特異的蛋白質(HP)複合体が同定された。冬眠を制御するホルモン性調節を明らかにすることができれば,人工冬眠への扉が開かれるだろう。
収録刊行物
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- 蘇生
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蘇生 29 (2), 72-77, 2010
日本蘇生学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282681435242112
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- NII論文ID
- 130004561610
- 10027716156
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- NII書誌ID
- AN10043787
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- ISSN
- 1884748X
- 02884348
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可