右大腿部腫瘤より診断されたALK陽性anaplastic large cell lymphomaの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A case of ALK-positive anaplastic large cell lymphoma diagnosed from a nodule on the right thigh

この論文をさがす

抄録

28歳,女。初診2週間前より右大腿内側に紅色結節が出現,増大するため当科を受診した。初診時,表面に僅かに鱗屑を伴う1×2cm大の紅色結節を認めた。皮膚生検にてCD30・ALK陽性の大型異型リンパ球の増殖を認め,anaplastic large cell lymphoma(ALCL)と診断し,全摘出術を施行した。同時に施行した右鼠径リンパ節生検では,辺縁洞と近傍のリンパ管内に腫瘍細胞を認め,皮膚病変からの所属リンパ節転移を思わせる所見であった。FDG-PETにて右腸骨領域のリンパ節に集積を認めた。以上よりALK陽性皮膚原発性ALCLと診断し,CHOP療法を8コース施行した。3コース終了の時点でPET上,異常集積は消失し,その後12ヵ月完全寛解を維持している。

収録刊行物

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ