蛍光ビーズ法を応用した高感度HLA・HPA抗体同時解析法の開発

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タイトル別名
  • APPLICATION OF BEAD ARRAY TECHNOLOGY TO SIMULTANEOUS DETECTION OF HUMAN LEUCOCYTE ANTIGEN AND HUMAN PLATELET ANTIGEN ANTIBODIES

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抄録

背景:HLA・HPA抗体の検出は,血小板輸血不応症例において極めて重要である.しかし,信頼性が高くハイスループットなHLA交差適合試験法やHPA抗体検出法に関する報告はされていない.<br> 方法:高感度HLA・HPA抗体同時解析法としてビーズアレイを応用したimmunocomplex capture fluorescence analysis(ICFA)法を開発した.患者血清と反応させた血小板を可溶化し,モノクローナル抗体結合蛍光ビーズを反応させることにより,血小板膜糖タンパク質およびHLAクラスI分子のモノクローナル抗体エピトープを介して抗原抗体複合物を特異的に捕捉した.フローサイトメトリー解析により蛍光ビーズが捕捉した免疫複合体を検出し,抗体特異性を判定した.<br> 結果:HLA抗体を含む血清50例およびHPA抗体を含む血清20例を用いて検討した結果,ICFA法はFlowPRA(One Lambda)と同程度の検出感度でHLA抗体を検出することが可能であった.また,本法はMPHA法より高い検出感度でHPA抗体を検出することが可能であった.<br> 考察:ICFA法は,迅速・簡便かつ信頼性の高い,高感度HLA・HPA抗体同時解析法であり,AHG-LCT法に代わるHLA交差適合試験の標準法として期待される.<br>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680248579584
  • NII論文ID
    10027747464
  • NII書誌ID
    AA12159645
  • DOI
    10.3925/jjtc.56.716
  • ISSN
    18830625
    18813011
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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