腹腔鏡補助下胃全摘術後に小腸瘻をきたしたポートサイトRichter型ヘルニアの1例

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タイトル別名
  • A CASE OF RICHTER'S TYPE PORT SITE HERNIA WITH INTESTINAL FISTULA AFTER LAPAROSCOPY-ASSISTED TOTAL GASTRECTOMY

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抄録

症例は79歳,男性.胃癌に対して腹腔鏡下胃全摘術施行.すべて12mmサイズを用いた5ポートとし,小開腹創は上腹部に6cmとし臓器摘出および消化管再健を行った.小開腹創および臍下部ポートサイトは腹膜筋膜縫合およびskin staplerで閉創し,それ以外のポートサイトは筋膜前鞘縫合およびskin staplerで閉創した.第7病日にイレウス発症したが,CTにて紋扼性を示唆する所見を認めなかったことよりイレウス管挿入して保存的加療を行い軽快退院した.退院後臍下創からの浸出液流出および創周囲の疼痛を認めた.CT上,臍下ポートサイトの皮下まで小腸の脱出を認めた.また瘻孔造影では小腸が造影され,その口側肛門側ともに造影された.小腸瘻を伴うポートサイトRichter型ヘルニアの診断にて,初回手術後第47病日に開腹術施行した.臍下ポート刺入部創直下で嵌入した小腸を認め,小腸瘻のため小腸部分切除を行った.

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