筋硬直性ジストロフィー症に併存した胃癌の1例

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  • A CASE OF GASTRIC CANCER WITH MYOTONIC DYSTROPHY

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抄録

症例は61歳,男性.以前より筋硬直性ジストロフィー症にて通院していた.検診目的で上部消化管内視鏡検査を施行したところ,胃体下部後壁にIIb型早期胃癌を認め手術予定となった.術前より拘束性換気障害とI度の房室ブロックを認めていた.手術は幽門側胃切除術を施行した.術中麻酔は静脈麻酔薬を使用し,筋弛緩薬は導入時のみ使用した.術後無気肺を合併し人工呼吸管理を要した.その後呼吸状態は改善し,術後第5病日に人工呼吸管理より離脱した.第17病日に退院となった.本例は胃癌が併存した筋硬直性ジストロフィー患者に対し,全身麻酔管理下での手術を行った稀な1例と考えられたので若干の文献的考察を加えて報告する.

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参考文献 (16)*注記

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