想定外のマスク換気困難を呈した小児Treacher Collins症候群の気道管理

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  • Airway Managements for Unanticipated Difficult Mask Ventilation in a Child with Treacher Collins Syndrome

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抄録

  Treacher Collins症候群は,特有の顔貌から気管挿管を含めた気道確保が困難とされている.今回,挿管困難が予想された本症候群患児の麻酔において想定外のマスク換気困難を経験した.症例:7歳,女児,右耳漏孔摘出術を予定.睡眠時nasal continuous positive airway pressureを使用していたが,補助換気は可能と考えた.全身麻酔導入後,まず,自発呼吸下でラリンジアルマスクエアウェイプロシール®(PLMA)を用いて気道を確保し,次にPLMAを通し気管挿管を行う予定とした.しかし,セボフルランによる急速導入を行ったところ,補助換気すら困難となった.麻酔科医2人でなんとか換気を続け得たことから低酸素血症を認めずに気道確保に成功したが,本方法には議論の余地があると思われた.

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