強皮症病態におけるマスト細胞の関与～マスト細胞を標的とした治療の可能性～

• 湯川 宗之助

  産業医科大学医学部第一内科学講座

• 山岡 邦宏

  産業医科大学医学部第一内科学講座

• 澤向 範文

  産業医科大学医学部第一内科学講座

• 島尻 正平

  産業医科大学医学部第二病理学講座

• 齋藤 和義

  産業医科大学医学部第一内科学講座

• 田中 良哉

  産業医科大学医学部第一内科学講座

書誌事項

タイトル別名

• Involvement of mast cells in systemic sclerosis

抄録

  強皮症は皮膚および内臓諸臓器の線維化と末梢循環障害を主徴とする結合織疾患である．原因は依然不明で，既存のステロイドや免疫抑制剤に抵抗性であり，皮膚線維化だけでなく臓器病変も含めた治療法の確立は急務である．<br>   一方，マスト細胞は寄生虫に対する防御機構やアレルギー性疾患などとの関与は良く知られているが，最近になり自然免疫から獲得免疫の移行に重要である事や関節リウマチの病態にも関与し治療標的の可能性が示唆される様になっている．本稿では，マスト細胞の強皮症病態への関与について我々の知見も踏まえて概説し，マスト細胞を標的とした強皮症治療の可能性について述べる．<br>

収録刊行物

• 日本臨床免疫学会会誌

  日本臨床免疫学会会誌 33 (2), 81-86, 2010

  日本臨床免疫学会

キーワード

• mast cell
• systemic sclerosis
• pulmonary arterial hypertension
• imatinib

詳細情報

• CRID: 1390282679625400704
• NII論文ID: 10027753435
• NII書誌ID: AN00357971
• DOI: 10.2177/jsci.33.81
• ISSN: 13497413
• ISSN: 09114300
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/33/2/33_2_81/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010226284
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可