ループスモデルマウスによる皮膚ループスの病態解明

• 古川 福実

  和歌山県立医大皮膚科

• 吉益 隆

  和歌山県立医大皮膚科

• 金澤 伸雄

  和歌山県立医大皮膚科

書誌事項

タイトル別名

• Pathogenesis of cutaneous lupus erythematosus from LE-prone mice

抄録

  自然発症性SLEモデルマウスは，皮膚の真皮表皮の境界部に免疫グロブリンあるいは補体が沈着する（Lupus band test LBT陽性）．しかし，皮疹を自然発症するSLEモデルマウスは少ない．その中で，老齢MRL/nマウスの皮膚病変は，ヒトMCTD（混合性結合織病）の皮疹の所見に酷似し，MRL/lprマウスの皮膚病変はヒトLEに類似している．モデルマウスの研究から，各ストレインにはループス易発症性の遺伝学的背景がまず存在し，その上で独自のLBTに関する遺伝学的な支配様式があること，LBTの成因には坑DNA抗体が関与していることや皮疹発症に至るには複数の遺伝子支配形式が必要であることが明らかとなっている．<br>

収録刊行物

• 日本臨床免疫学会会誌

  日本臨床免疫学会会誌 33 (4), 169-173, 2010

  日本臨床免疫学会

キーワード

• cutaneous lupus erythematosus
• mouse
• LE-prone
• skin

詳細情報

• CRID: 1390282679627001088
• NII論文ID: 10027753579
• NII書誌ID: AN00357971
• DOI: 10.2177/jsci.33.169
• ISSN: 13497413
• ISSN: 09114300
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsci/33/4/33_4_169/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2010340277
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可