ビフィズス菌および乳酸菌含有腸溶性カプセルの摂取が健常人の排便回数, 便性状に及ぼす影響

• 河野 麻実子

  森下仁丹(株)開発本部研究開発部

• 吉野 智恵

  森下仁丹(株)開発本部研究開発部

• 松浦 洋一

  森下仁丹(株)開発本部研究開発部

• 浅田 雅宣

  森下仁丹(株)開発本部研究開発部

• 河原 有三

  森下仁丹(株)開発本部研究開発部

書誌事項

タイトル別名

• Effects of Enteric Capsules Containing Bifidobacteria and Lactic Acid Bacteria on the Fecal Properties in Healthy Volunteers

抄録

健常成人94名 (男性32名, 女性62名, 平均年齢35.4歳) に, 1包中Bifidobacterium longum JBL01を包含したシームレスカプセル0.2g (2.0×10⁹ CFU), Lactobacillus gasseri JLG01およびEnterococcus faecium JEF01を包含したシームレスカプセル0.1g (それぞれ5.0×10⁸ CFU) およびオリゴ糖0.29gを含むビフィズス菌製剤 (商品名 ビフィーナR) を1日に1包, 2週間摂取させた. 供試試料の摂取により, 便秘傾向者 (排便回数が5回以下/週) 群の排便回数が有意に増加し (p <0.01), 排便量も増加の傾向がみられた. 排便回数が週5回を超える非便秘傾向者群においても排便量の増加傾向がみられた. 全群で, 便の形状の改善傾向が認められたが, 特に便秘傾向者群および下痢傾向者群で顕著であった. さらに, 両群で, 便の色の明るい色調への移行傾向が認められた. 以上の結果より, 本製剤の摂取は, 排便回数および便性状の改善に有効であることが示唆された.

収録刊行物

• 腸内細菌学雑誌

  腸内細菌学雑誌 18 (2), 87-92, 2004

  公益財団法人 腸内細菌学会

キーワード

• <i>Bifidobacterium longum</i>
• lactic acid bacteria
• seamless enteric capsule
• fecal properties

詳細情報

• CRID: 1390001204353326080
• NII論文ID: 10027792525
• NII書誌ID: AA11373504
• DOI: 10.11209/jim.18.87
• ISSN: 13498363
• ISSN: 13430882
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2004309747
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可