沖縄県における亜急性硬化性全脳炎の発生状況 (1977~2005)

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  • Epidemiology of Subacute Sclerosing Panencephalitis in Okinawa, Japan (1977-2005)

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抄録

 1977年から2005年までに沖縄県で発生した亜急性硬化性全脳炎 (SSPE) は22例 (男性16例, 女性6例) であった. 1999年時調査より6例増加していた. 2000年から2005年までの発生頻度は, 人口100万人当たり年平均0.75人であった. 本県では予防接種率が低く (40~71%), 2001年まで麻疹の流行を繰り返していた. その際, 低年齢での罹患が多いことが未だにSSPEが発生している要因の一つだと思われた. また, 1990年から1991年までの麻疹罹患者から10例のSSPEが発生していた. 流行するウイルスの神経病原性にも関連があると思われた.

収録刊行物

  • 脳と発達

    脳と発達 42 (6), 427-431, 2010

    一般社団法人 日本小児神経学会

参考文献 (16)*注記

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