骨粗鬆症性椎体骨折後偽関節に対する椎体形成術＋後側方固定術の治療成績

• 井浦 国生

  福岡市民病院整形外科

• 齊藤 太一

  福岡市民病院整形外科

• 犀川 勲

  福岡市民病院整形外科

• 入江 努

  福岡市民病院整形外科

• 田中 哲也

  福岡市民病院整形外科

• 加藤 剛

  福岡市民病院整形外科

書誌事項

タイトル別名

• Clinical Results of Vertebroplasty with Posterolateral Fusion for Nonunion Following Osteoporotic Vertebral Fracture

抄録

骨粗鬆症性椎体骨折後の偽関節に対する椎体形成術＋後側方固定術の治療成績を検討した．症例は10例（男性2例，女性8例），手術時年齢は73.8歳，罹患椎体高位はT12が3例，T11，L2，L3がそれぞれ2例，L1が1例であった．椎体形成術にはハイドロキシアパタイトブロックを使用した．固定椎間数は平均3.5椎間で，術後経過観察期間は平均11.7ヶ月であった．最終経過観察時，麻痺（歩行能力）の改善は良好であったが，形成椎体高に前後壁ともに平均2.5 mm，矢状面での後弯Cobb角に平均5.3°の矯正損失を認めた．重篤な全身合併症は認められなかったが，5例に術後新規の椎体骨折を認めた．後弯矯正の理想角度に関しては明確な指標がないが，本法は本疾患に対して有効な方法であると考えられた．また，新規椎体骨折の発生も含めて，術後は既存の骨粗鬆症に対する厳重な薬物療法とX線学的経過観察が重要である．

収録刊行物

• 整形外科と災害外科

  整形外科と災害外科 60 (2), 303-307, 2011

  西日本整形・災害外科学会

キーワード

• 骨粗鬆症性椎体骨折
• 偽関節
• 椎体形成術
• 後側方固定術

詳細情報

• CRID: 1390001204942336000
• NII論文ID: 130004461122
• NII論文ID: 10027974326
• NII書誌ID: AN00126582
• DOI: 10.5035/nishiseisai.60.303
• ISSN: 13494333
• ISSN: 00371033
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2011188602
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可