成人Bochdalek孔ヘルニアに対し胸腔鏡‐腹腔鏡併用手術を施行した1例

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  • THORACOSCOPIC AND LAPAROSCOPIC TREATMENT OF BOCHDALEK HERNIA IN AN ADULT

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抄録

症例は42歳,女性.心窩部から左季肋部への疼痛を主訴に当院を受診した.CTにて左横隔膜にヘルニアを認め,胸腔内へ腸管の脱出が認められた.左後方の横隔膜欠損からBochdalek孔ヘルニアと診断された.手術は胸腔鏡下ヘルニア根治術を行ったが,術中に腹腔内への大網の還納が困難と判断し,腹腔鏡下手術を追加した.ヘルニア門の閉鎖は胸腔鏡下に直接縫合にて行った.胸腔鏡,腹腔鏡を併用することで開胸開腹移行をすることなく,根治手術を行うことができた.術後経過は良好であり,8日目に退院となった.術後1年を経過した現在,再発を認めていない.成人Bochdalek孔ヘルニアに対する胸腔鏡-腹腔鏡併用手術はより安全で確実な方法と考えられる.

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