サルコイドーシスを併存した食道アカラシアの1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF ESOPHAGEAL ACHALASIA ASSOCIATED WITH SARCOIDOSIS TREATED BY LAPAROSCOPIC SURGERY

この論文をさがす

抄録

症例は60歳の女性で主訴は嚥下障害.内視鏡と食道造影は食道アカラシアに典型的所見であった.CTで脾臓内に複数の結節病変を認めたが確定診断にいたらなかった.腹腔鏡下にHeller-Dor手術と脾臓,噴門部リンパ節,食道の生検を行った.組織学的には脾臓および噴門リンパ節は乾酪壊死を伴わない肉芽腫を認め,食道壁には肉芽腫はなかった.稀ではあるが食道あるいは食道周囲リンパ節にサルコイドーシスがおよぶとpseudoachalasiaを呈することがある.噴門リンパ節サルコイドーシスとアカラシアの合併,ならびに腹腔鏡下の脾臓サルコイドーシス生検診断法は,いずれも本邦ではじめての報告となる.

収録刊行物

参考文献 (16)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ