小腸再発巣切除をした食道類基底細胞癌の1例

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タイトル別名
  • A RESECTED CASE OF METASTASIS TO THE SMALL INTESTINE FROM ESOPHAGEAL BASALOID CELL CARCINOMA PRESENTED WITH SMALL BOWEL OBSTRUCTION

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抄録

症例は72歳,男性.嚥下障害から食道癌と診断され,手術を施行した.最終診断はbasaloid carcinoma,T1b(SM3),ly1,v1,N0,M0,StageIであった.術後4カ月で肝転移を認め,肝動注化学療法を開始し,術後12カ月でComplete Responseを得た.術後15カ月で腸閉塞を発症し,CTにて下腹部に腫瘤を認めたため緊急手術を施行した.Treitz靱帯より40cmほどの空腸に腫瘤を認め,上行結腸に浸潤していたため,腫瘤を含む空腸部分切除と右結腸切除を行った.腹膜播種は認めなかった.術後経過は良好であったが,肺転移・骨転移をきたし,食道癌術後40カ月で死亡した.食道癌の小腸転移は検索しえた限りでは本例が17例目であり,類基底細胞癌によるものは本症例が1例目である.非常に稀な症例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.

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参考文献 (35)*注記

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