十二指腸憩室穿孔の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF PERFORATED DUODENAL DIVERTICULUM

この論文をさがす

抄録

症例は54歳,男性.臍周囲痛,嘔吐を主訴に来院した.腹部CTで十二指腸下行脚より連続し,膵頭側に突出する2cm大の低吸収域とその背側に後腹膜気腫を認めた.十二指腸憩室穿孔を疑い手術を施行した.Kocherの授動を行うと十二指腸下行脚~水平脚の背側に膿瘍を認めた.憩室は視触診上は不明であり,後腹膜ドレナージを行った.術後に施行した十二指腸造影では下行脚内側に1cm大の憩室が描出され,腹部CTの所見と一致し,十二指腸憩室穿孔と診断した.腹部CTにより術前診断が可能であった十二指腸下行脚の憩室穿孔の1手術例を経験したので報告する.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (18)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ