地鶏や野鶏等の貴重家禽から分離した始原生殖細胞(PGCs) の凍結保存の試み
書誌事項
- タイトル別名
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- ジドリ ヤ ヤケイ トウ ノ キチョウ カキン カラ ブンリ シタ シゲン セイショク サイボウ PGCs ノ トウケツ ホゾン ノ ココロミ
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抄録
卵細胞の長期保存が困難なニワトリにおいて,始原生殖細胞(Primordial Germ Cells;PGCs)は遺伝資源の保存のための有効な細胞である。本研究では,ニワトリで確立されたPGCs凍結保存技術とキメラ作出技術が,東北地域で飼養されている地鶏や動物園で展示されている野鶏等の貴重種に対して有効か否かを検討した。凍結・融解したPGCsを含む各鶏種の細胞集団は生存率を解析した後,培養を行って細胞の増殖の確認とPGCsの同定を行った。また,PGCsを採取した際に保存した体細胞からDNAによる性判別を実施した。さらに,凍結したPGCsを含む細胞集団が生殖系キメラ作出のためにレシピエント胚に移植可能かを検討するため,PKH-26で標識したドナーPGCsの追跡を試みた。DNAによる性判別はすべての個体で正常に解析され,PGCsは当研究室の液体窒素に半永久的に保存するとともに,性別データ等はコンピューターに記録保存した。凍結・融解におけるPGCsを含む懸濁液の細胞生存率は65.6~80.9%であり,培養後には細胞の増殖が観察された。培養された細胞は,PAS染色,抗SSEA-1,抗PGC-IgGに陽性であり,PGCsを含むことを確認した。また,PKH-26標識ドナーPGCsを移植した白色レグホン(WL)の生殖腺を凍結切片にして蛍光顕微鏡下で観察したところ,PKH-26の蛍光を発するPGCsが磯認された。したがって,本研究で凍結保存したPGCsは生殖巣への移動能を有しており,トリインフルエンザ等の有事にはWL等を用いて貴重な品種を復元することが可能であることが示唆された。また,PGCsの性別を明らかにしてPGCsバンクのデータとして保存することにより,同性キメラの作成が容易になり,キメラ作出の際にキメリズムの向上が期待できる。
収録刊行物
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- 日本家禽学会誌
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日本家禽学会誌 48 (1), 6-13, 2011-04
つくば : 日本家禽学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763663573888
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- NII論文ID
- 10028171767
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- NII書誌ID
- AN00186755
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- ISSN
- 00290254
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- NDL書誌ID
- 11102526
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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