人体用簡易インフルエンザウイルス検出キットの鳥インフルエンザウイルス検出への応用に関する検討

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  • ジンタイヨウ カンイ インフルエンザウイルス ケンシュツ キット ノ トリ インフルエンザウイルス ケンシュツ エ ノ オウヨウ ニ カンスル ケントウ

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抄録

人体用として日本国内で市販されている簡易インフルエンザウイルス(IV)検出キットのうち、7キットについて、鳥インフルエンザウイルス(AIV)感染漿尿膜腔液およびAIV添加臓器乳剤(AIVO)を用いて試験した。その結果1キットを除き、両試料中のAIV量が10(5.5)-(7.5)EID50/ml以上であれば当該キットで陽性となった。また、SPF鶏由来臓器乳剤を用いた検査では、非特異的な陽性反応が数キットに認められたが、SPF発育鶏卵の漿尿膜腔液およびニューカッスル病ウイルス感染漿尿膜腔液では、いずれのキットにも非特異的な陽性反応はまったく認められなかった。さらに室温に1週間放置したAIVOからは、SPF発育鶏卵を用いた方法ではAIVが分離されなかったが、一部のキットではAIV抗原の検出が可能であった。これらの結果より、人体用の簡易IV検出キットは高濃度AIV含有試料からのAIV抗原の検出に有効なキットであると考えられ、また、一部のキットではAIV抗原が検体から長期間検出できる可能性があると考えられた。

収録刊行物

  • 鶏病研究会報

    鶏病研究会報 40 (3), 151-158, 2004-11

    つくば : 鶏病研究会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (28)*注記

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